口腔機能向上加算の実務ノウハウ
口腔機能向上加算とほかの口腔関連加算を比較する方法
3つの加算は上下関係ではなく、対象サービスと目的が異なります。通所系の個別サービス、訪問系等の歯科連携、施設系の計画的な口腔衛生管理を分けて確認することが出発点です。
この記事について施設で検討・実践するための一般的なノウハウを解説しています。記事に記載した業務のすべてをReliOralが代行・支援するものではありません。
公開日
最終更新日
制度確認日
- 口腔機能向上加算は主に通所系の個別サービス
- 口腔連携強化加算は訪問系等から歯科・ケアマネへの情報連携
- 口腔衛生管理加算は施設系の計画的な個別管理
目次
3つの口腔関連加算を比較
口腔機能向上加算、口腔連携強化加算、口腔衛生管理加算は、対象となる介護サービスと目的、実施主体、単位数がそれぞれ異なります。
| 加算 | 主な対象 | 目的・実施 | 代表的な単位 |
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| 口腔機能向上加算 | 通所介護など通所系 | 対象者への個別計画・清掃指導や訓練・評価 | 通所介護(Ⅰ)150、(Ⅱ)160単位/回 |
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| 口腔連携強化加算 | 訪問介護など対象となる訪問系・多機能系 | 口腔状態を評価し、歯科医療機関とケアマネ等へ情報提供 | 50単位/月 |
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| 口腔衛生管理加算 | 介護保険施設など施設系 | 歯科医師の指示を受けた歯科衛生士等による計画的な個別管理 | (Ⅰ)90、(Ⅱ)110単位/月 |
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単位数は代表例です。対象サービス、区分、要件はサービス種別ごとの現行告示で確認してください。
口腔機能向上加算
主に通所系サービスで、口腔機能が低下している、または低下のおそれがある利用者へ個別サービスを行います。専門職配置、対象者選定、計画、同意、実施、記録、評価が一体です。(Ⅱ)ではLIFE提出と活用を行います。
口腔連携強化加算
対象となる訪問系・多機能系サービスの従業者が利用者の口腔状態を評価し、本人の同意を得て歯科医療機関とケアマネジャー等へ情報提供することで、歯科受診や適切なケアにつなげる加算です。対象サービスは告示で限定されるため、通所介護の加算として扱わないよう注意します。
口腔衛生管理加算
介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院などの施設系サービスで、歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が入所者へ計画的な口腔衛生管理を行う加算です。(Ⅱ)はLIFEへの情報提出・活用を含みます。
2つの加算の役割とつながり
デイサービスで検討できる主な口腔関連加算には、「口腔・栄養スクリーニング加算」と「口腔機能向上加算」があります。
この2つは単純にどちらかを選ぶものではなく、利用者の状態を確認し、必要な方を継続的な支援へつなげる関係にあります。
01
まず、状態を確認する
口腔・栄養スクリーニング加算
利用者の口腔機能の低下や低栄養のリスクを確認し、その結果をケアマネジャーへ共有します。
支援が必要な利用者を把握する
02
必要な方を、継続支援につなげる
口腔機能向上加算
口腔機能の低下がみられる利用者に対して個別計画を作成し、訓練や指導、記録・評価を継続して行います。
KNOW-HOW
口腔関連加算を目的から整理する
名称や単位数から選ぶのではなく、施設のサービス種別と、誰にどの支援を行う制度かを先に確認します。
口腔関連加算を目的から整理する
| 比較軸 | 口腔機能向上加算 | 口腔連携強化加算 | 口腔衛生管理加算 |
| 対象サービス | 主に通所系 | 対象となる訪問系・多機能系等 | 介護保険施設等の施設系 |
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| 評価する対象 | 利用者への個別サービス | 利用者の口腔状態と連携業務 | 入所者の計画的な口腔衛生管理 |
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| 目的 | 口腔機能の維持・向上 | 歯科医療機関等への情報連携 | 口腔衛生状態の改善・維持 |
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| 主な実施内容 | 評価、計画、個別実施、記録、評価 | 口腔状態の評価と情報提供 | 歯科医師の指示に基づく個別管理 |
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| 必要職種 | ST・歯科衛生士・看護職員等 | サービス従業者と連携歯科医療機関 | 歯科医師の指示を受けた歯科衛生士等 |
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| 連携 | 施設内多職種、必要に応じ歯科 | 歯科医療機関、ケアマネ等 | 歯科医師、施設職員 |
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| 次の支援 | 継続・変更・終了を個別判断 | 歯科受診やケア見直しへつなぐ | 個別管理計画の見直しへつなぐ |
対象サービスと算定要件は加算ごとに限定されています。施設の指定サービスに該当するかを現行告示で確認してください。
制度資料:令和6年度介護報酬改定について指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準
まとめ
加算名からではなく、サービス種別と実際の取組から選ぶ
口腔関連加算は名称が似ていますが、対象サービス、目的、必要職種、実施内容が異なります。ReliOralでは、単位数だけを比較するのではなく、施設が提供しているサービスと利用者の課題から、取り組む意義と実現可能性のある加算を整理することが重要だと考えています。
本記事は公開日時点の厚生労働省資料を基にした一般的な情報です。算定可否、届出、必要書類の取扱いはサービス種別や指定権者によって異なる場合があります。実際の算定前に、最新の告示・通知と所在地の指定権者へご確認ください。
参考資料
RELIORAL
施設のサービス種別に合う口腔関連加算を整理します
サービス種別や人員体制、現在行っている口腔ケアを確認し、検討できる加算と必要な準備を整理します。制度名だけで判断せず、実際の運用まで見据えて支援します。
口腔機能向上加算の導入・伴走支援を見る →
FAQ
デイサービスの口腔関連加算についてよくある質問
3つの口腔関連加算は同じ施設で選べますか?
対象となるサービス種別と目的が異なるため、どの施設でも自由に選べるわけではありません。通所系、訪問系、施設系のどの指定を受けているかを確認して検討します。
LIFEへの提出が必要な口腔関連加算はどれですか?
口腔機能向上加算(Ⅱ)と口腔衛生管理加算(Ⅱ)では、所定情報のLIFE提出と活用が要件に含まれます。区分やサービス種別によって提出項目が異なります。
デイサービスは口腔衛生管理加算を算定できますか?
口腔衛生管理加算は主に介護保険施設などの施設系サービスを対象とする加算です。デイサービスでは、まず口腔機能向上加算や口腔・栄養スクリーニング加算の適用を確認します。