口腔機能向上加算の実務ノウハウ
口腔機能向上加算(Ⅰ)と(Ⅱ)の違いを整理する方法
「口腔機能向上加算の1と2」と呼ばれる区分の正式表記は(Ⅰ)と(Ⅱ)です。大きな違いは単位数とLIFEへの情報提出・フィードバック活用で、(Ⅱ)は継続できる入力体制まで含めて判断します。
この記事について施設で検討・実践するための一般的なノウハウを解説しています。記事に記載した業務のすべてをReliOralが代行・支援するものではありません。
公開日
最終更新日
制度確認日
- 通所介護は(Ⅰ)150単位、(Ⅱ)160単位/回
- (Ⅱ)はLIFEへの提出と情報活用が要件
- サービス種別により(Ⅱ)イ・ロなど区分名が異なる
目次
口腔機能向上加算1と2の違いを比較
口腔機能向上加算の「1と2」は、正式には(Ⅰ)と(Ⅱ)です。個別計画・実施・評価が必要な点は共通ですが、単位数とLIFEへの情報提出・活用の要件が異なります。
| 比較項目 | (Ⅰ) | (Ⅱ) |
|---|
| 通所介護 | 150単位/回 | 160単位/回 |
|---|
| 個別計画・実施・評価 | 必要 | 必要 |
|---|
| LIFEへの情報提出 | 加算固有の要件ではない | 必要 |
|---|
| フィードバック活用 | 加算固有の要件ではない | 必要 |
|---|
| 運用上の焦点 | 現場記録を確実に回す | 現場記録に加え、提出期限とPDCAを管理 |
|---|
出典:指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準
(Ⅱ)はLIFE運用までが算定要件
(Ⅱ)では、口腔機能向上サービスに関する計画書の所定情報をLIFEへ提出し、フィードバックを活用してサービスを改善します。入力担当、確認担当、提出期限、修正時の手順まで決めておく必要があります。
どちらを選ぶべきか
単位数差だけではなく、対象者数、記録からLIFEへ転記する手間、入力環境、担当者の不在時対応を確認します。LIFE運用を継続できるなら(Ⅱ)が候補になりますが、未提出や入力不備を防ぐ体制が整っていない場合は、まず(Ⅰ)の運用を安定させる考え方もあります。
(Ⅱ)を選ぶ前の確認事項
口腔機能向上加算(Ⅱ)を算定する場合は、LIFEの利用環境だけでなく、提出期限、入力確認、フィードバック活用を継続できる体制まで確認します。
- LIFEの利用申請とログイン権限が整っている
- 別紙6-4とLIFE項目の対応が分かる
- 計画作成・変更月と3か月ごとの提出予定を管理できる
- 提出内容を複数人で確認できる
- フィードバックを計画や実施内容の見直しに使える
サービス種別による区分名に注意
通所リハビリテーションなどでは、一体的取組との関係で(Ⅱ)イ・(Ⅱ)ロといった区分が使われます。通所介護の(Ⅱ)と名称だけで同一視せず、自施設のサービス種別に対応する告示・通知を確認してください。
KNOW-HOW
施設の運用から(Ⅰ)と(Ⅱ)を整理する
通所介護では(Ⅰ)150単位、(Ⅱ)160単位です。10単位の差だけでなく、LIFEへの提出とフィードバック活用を継続できるかで判断します。
施設の運用から(Ⅰ)と(Ⅱ)を整理する
| 確認項目 | (Ⅰ) | (Ⅱ) | 現在の施設体制で確認すること |
| 通所介護の単位数 | 150単位/回 | 160単位/回 | 対象サービスと地域区分を確認 |
|---|
| LIFEへの提出 | 加算要件には含まれない | 所定情報の提出が必要 | 対象月と翌月10日の期限を管理できるか |
|---|
| フィードバック活用 | 独自の評価で改善 | LIFEの結果も活用 | 結果を計画や提供方法へ戻す担当がいるか |
|---|
| 施設内業務 | 評価・計画・提供・記録・再評価 | 左記に入力・照合・提出・活用を追加 | 専門職と入力担当の確認経路があるか |
単位数は通所介護の例です。サービス種別により区分名や算定方法が異なる場合があります。
制度資料:指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準LIFE関連加算の事務処理手順・様式例
まとめ
単位数の差より、継続できる運用体制を優先する
(Ⅱ)は(Ⅰ)より単位数が高い一方、LIFEへの提出と活用を継続する体制が必要です。ReliOralでは、10単位の差だけで選ぶのではなく、対象者数、記録方法、担当者の負担を確認し、確実に続けられる区分を選ぶことが大切だと考えています。
本記事は公開日時点の厚生労働省資料を基にした一般的な情報です。算定可否、届出、必要書類の取扱いはサービス種別や指定権者によって異なる場合があります。実際の算定前に、最新の告示・通知と所在地の指定権者へご確認ください。
参考資料
RELIORAL
(Ⅰ)(Ⅱ)の違いと、施設に必要な体制を整理します
対象者数や現在の記録体制を確認し、施設に合う区分を検討します。ReliOralは導入済みの介護ソフトへの入力運用まで伴走しますが、LIFEへの入力・提出やフィードバック活用は支援対象外です。
口腔機能向上加算の導入・伴走支援を見る →
FAQ
口腔機能向上加算(Ⅰ)と(Ⅱ)についてよくある質問
口腔機能向上加算の1と2の違いは何ですか?
正式には口腔機能向上加算(Ⅰ)と(Ⅱ)です。通所介護では(Ⅰ)が150単位、(Ⅱ)が160単位で、(Ⅱ)では所定情報のLIFE提出とフィードバック活用が追加の要件になります。
口腔機能向上加算(Ⅱ)ではLIFE提出が必須ですか?
はい。(Ⅱ)は所定の情報をLIFEへ提出し、フィードバックを口腔機能向上サービスの改善に活用することが要件です。入力だけでなく、提出期限と活用方法まで運用に組み込みます。
(Ⅱ)の方が単位数が高いので必ず有利ですか?
必ずしもそうとは限りません。対象者数、LIFEの入力・確認体制、提出期限を継続して管理できるかまで含めて判断します。まず(Ⅰ)の記録運用を安定させる選択肢もあります。
(Ⅰ)から(Ⅱ)へ変更できますか?
施設の体制とLIFE運用を整え、必要な届出を行うことで変更を検討できます。適用開始月や届出方法はサービス種別と指定権者によって異なるため、変更前に確認してください。